最近はパワースポットブームで、どこどこの神社がパワースポット、神社のここがパワースポットなどといわれていますが、神社すべてが神域ですから、特別なポイントというのは考えないようにしています。
それでも、吉備津神社の中では重要なお社の1つになるのはここだと思います。
当たり前に撮影は出来ませんので、外から一枚。
御竈殿というだけあって、中に上がらせて頂くとモウモウとと火が焚かれています。
中には大きなしゃもじなども飾られていますが、煤のために真っ黒です。
ここには、大吉備津彦命が退治した温羅(うら)という鬼の首が埋まっていると言い伝えられています。
首を取られても温羅はうなり続け、犬に食わせて骸骨にしても、埋めてもうなり続けたのだそうです。
大吉備津彦命の夢に温羅が現れ、妻の阿曽媛に神饌を炊かせたなら、温羅が大吉備津彦命の使徒となり吉凶を占うということから、ここに御竈殿が作られたのだそうです。
実際に鳴釜神事をやっていたので、外から伺わせて頂きました。
神主さんが祝詞をあげ始めると、ボーともヴーとも聞こえるような低音が鳴り始め、祝詞が終わる頃に鳴り止みます。
鳴るのには仕掛けがあるのだろうことは分かりますが、鳴ったり鳴らなかったり、音の長短高低なども含めて神事は神事。
貴重なものを体験させて頂きました。