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10基目の橋弁慶山です。
御神体は弁慶・牛若丸。
見るからに分厚く漆の塗られた橋は五条大橋になります。
「くじ取らず」の山で「後祭一番舁山」となっています。
会所の1階には五条大橋と懸装品、2階には御神体が置かれています。
良く見ると、左側の欄干の前から2番目の擬宝珠(ぎぼし)の天辺が無いのですが、ここに牛若丸が乗るようになっています。
欄縁は浮彫になっていて、波や鳥、芦などが描かれています。
見るからに贅沢な作りだと分かります。
浄妙山といろいろと被りますが、大きく違うのは浄妙山の宇治橋は矢が大量に刺さっているのに、橋弁慶山の五条大橋はこのようにきれいなことです。
どちらも舁山というカテゴリーになりますが、どちらかというと舞台といった方が良いかもしれません。
山ですが真松が無いことや、見送りが無いことも共通しています。
橋弁慶山は宵山でも山は剥き出し。
釘を使わずに荒縄だけで組まれていることもじっくり観察できます。
投稿情報: 22:25 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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後祭の宵々々山ですから、10基をまわるのは楽勝です。
あと2つで終了となります。
御神体は筒井浄妙と一来法師。
平家物語には、宇治川の合戦が2回描かれています。
1回目は源頼政対平家、2回目は源義経対木曽義仲ですが、その1回目の戦いの場面が描かれているのがこの浄妙山になります。
実際の戦いでは、宇治橋の板が取り外され、狭い橋桁を渡る攻防戦となったようです。
そのときに奮闘したのがこの山の名前となっている僧兵の筒井浄妙で、先陣を切って戦っていたそうです。
やがて矢も尽き、刀も失った浄妙を救おうとするのですが、橋桁の上なので身動きが取れません。
そこで後ろから来た一来法師が浄妙の頭上を乗り越えたのがこの場面というわけです。
結局、一来法師は浄妙を守りましたが討ち死に。
頼政も敗れて平等院鳳凰堂で自害し、浄妙も落ち延びていくのだそうですが、結果として源氏が勝つので勝負の御利益があるとなっているそうです。
前懸は「桜図」、胴懸は「柳橋水車図」「柳橋図」、後懸は「楓図」となっています。
以前は布の水引を使っていたようですが、最近は「波頭文」彫刻になっています。
浄妙の鎧は重文指定です。
投稿情報: 22:22 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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会所にマンションを建てることによって、祇園祭の山鉾町の持つ課題を解消したことで有名な黒主山です。
御祭神は大友黒主と言われていますが、実は西行という説もあるのだそうです。
独特の「黒」の文字が浴衣や提灯・グッズにも使われていますが、ユニークで目を引きます。
マンションのホールの部分が展示場になっていて、所狭しと御神体と懸装品が飾られています。
黒主さんは、宵山のときと巡行のときの衣装が違います。
また、最後の写真になりますが、赤い三爪の龍の後懸は巡行時には見送りに隠れてしまうので見ることができません。
そのようなものを見ることができるのも宵山の楽しみ方です。
ちなみに、前懸の「五爪流文錦」の龍は五爪の完成した龍ですが、三爪の龍は成長途中。
そういう黒主山のいわれや祇園祭の見所について話を聞くことが出来るのも、黒主山の楽しみ方の1つです。
写真を撮り忘れましたが、今年から粽の桜が変わっているそうです。
投稿情報: 21:46 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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室町通りに移って鯉山に来ました。
前祭ですでに粽は購入しているので安心して参拝できます。
日もだんだんと落ちてきていて駒形提灯に明かりが灯り、青空と提灯の明かりのコラボはほんの時間しかない贅沢な時間です。
会所は、前祭とは違って懸装品もすべて飾られています。
他の山鉾では、複数の前懸・胴懸・後懸・見送りなどを持っていますが、鯉山は1つしかありません。
17世紀にベルギーで作られたタペストリーが鯉山に伝わり、大工のノミで切り分けて前懸・胴懸・見送り・水引にしたものを使い続けているのです。
動く美術館と言われる山鉾ですが、やはり国宝や重文クラスは多くありません。
その中で、鯉山の前懸・胴懸・見送り・水引はすべて重文指定となっています。
足りない部分は、例えば胴懸に龍文地で装飾していますが、これは清の官人の服を裁断して使っているそうです。
ともかく、鯉山はいろいろと裁断しては繋いでしまいます。(笑)
前祭のときと鯉さんの向きも変わっています。
後祭仕様。
会所は町家造で混雑するために、今年は撮影場所も決められていました。
投稿情報: 21:37 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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後祭の最南端にあるのが大船鉾です。
四条町は、昔は北四条町と南四条町に分かれていて、北四条町のときが龍頭、南四条町のときが大金幣を交互に乗せていたということから今年は龍頭が乗っています。
まだまだ発展中の鉾で、今年は跳高欄の部分が朱漆に塗られたことと、後懸「旭光萬壽山図綴織付日輪鳳凰額刺繍」が新調されたそうです。
また、2020年を目標に龍頭に漆箔を施したいということで1口1万円で寄付を募っています。
復興前にはちょっとは寄付をしたのですが、復興してからは思うところもあり、今回も寄付はしません。
鉾自体が、新しいものと江戸期のものが入り交じったアンバランスなものになっていますが、運営も同様なのだろうと思うので、落ち着くまでは見守りたいと思います。
日本酒は、最近は買っても飲まずに冷蔵庫の肥やしとなっていて、実は日本酒用の冷蔵庫が1台あるくらいで古酒になったものが詰まっています。(笑)
ということで買い控えているのですが、丹山酒造のあまざけに引っかかってしまいました。
愛想の良いおばちゃんということもあったのですが、あまざけを牛乳で割ったものを飲まされて妻が飛びつきました。
そのまま微妙に酔ってしまい、勧められるままにいろいろ飲んでしまい、大吟醸まで買ってしまいました。
投稿情報: 21:35 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山, 食い道楽日記 | 個別ページ | コメント (0)
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天女舞う南観音山です。
後祭は前祭よりも人出は少なめ。
しかも猛暑なのでかなり空いている感じですが、それでも外国人は今年は多く感じるのは同じです。
日本語はある程度堪能な白人の外人さんが、呆気にとられたように「木…木だよ。木…」と呟いていたのがとても印象的でした。
私たちにしてみれば、釘などは一切使わずに木組みと荒縄で作っていることが当たり前なのですが、そこはやはり外国人にしてみると驚くべきことなのでしょう。
天女の描かれた布は「水引」と言いますが、南観音山や北観音山・岩戸山などの曳山や鉾などは水引が何段にもなっているので、一番上を「下水引」と言います。
加山又造氏下絵による「飛天奏楽」図といいます。
次の水引は二番水引といい、「猩々緋に剣倒巴文金糸伏縫」といいますが、剣と左三つ巴の模様は神社の本殿の階段や上賀茂神社の玉橋などにも見られる魔除け模様のようです。
下水引の上の水引は天水引といい「緋羅紗地四神図」。
ともかく、いろいろな縁起物と龍によって彩られています。
それから、こちらの真松には鳩がいます。
投稿情報: 21:33 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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とりあえず、いつものくろちくバーゲン。
いつもとおなじ所ばかりの写真ではつまらないので、今日は一番きれいな天正館を写してみました。
ある意味では正しいのかもしれませんが、バーゲン品は減ってきています。
会場も少し小さくなっています。
それだけバーゲン品になるような商品が無くなって来たということなのでしょう。
ただ、神田などもそうでしたが、売れ行きがよい時期というのはクダラナイ商品もいっぱいあって、遊び心に溢れているんですよね。
そういう意味でバーゲン品が減るというのは良し悪しのようにも思います。
まだまだ遊び心に溢れてはいますが、アロハシャツやジーンズ、ディズニー関連の商品など、ずいぶんといろいろなものが無くなりました。
投稿情報: 21:29 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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後祭宵々々山の一番最初は、例年通りに八幡山からです。
青空の山鉾も、夜の闇の中の山鉾も美しいですが、この日暮れから駒形提灯に明かりが灯り、暗くなるまでの時間は贅沢な時間だと思います。
祇園祭は、光と影の織りなす世界だと私は感じています。
会所に行くと、御祭神の収まる黄金の祠がお出迎え。
中には「応神天皇騎馬像」が祀られています。
いままで気がつかなかったのですが、祠の前には唐子人形の燭台が置かれています。
安永9年ということなので1780年。
3年後に浅間山が噴火して天明の大飢饉が起こる直前のものです。
隣に置かれている左甚五郎作と言われている鳩は1600年くらいから1650年くらいのもので、一段と古いものです。
投稿情報: 18:55 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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ということで、祇園祭後祭スタートです。
長年親しんできた駐車場がなくなってしまい、少し放浪するはめになるかと思っていたのですが、やや遠い所に運良く停めることが出来ました。
かなりラッキーなスタートです。
さらに朗報で、封鎖されて開発されることになっていた駐車場が復活していました。
これで悩まなくて済みます♪
そんなラッキーな気分のまま、いつも通りに御金神社参拝です。
ほんの少し前に、関西のローカル報道番組でやっていたのですが、この御金神社の金鳥居と石碑の金文字は最近開発された塗料なのだそうです。
金箔を使うよりも大幅にコストダウンできるということで、レポーターの女子アナが石碑に金色を塗っていました。
年々と参拝者が増えていて、祇園祭のついでにタクシーでやって来る方も増えています。
本能のままに「カネ」と思っている方も多いと思いますが、ここの御祭神は神話に出てくる金山彦神(かなやまひこのかみ)です。
元々は金属の神様で、石見銀山に行ったときに佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)というところでも金山彦神が御祭神でした。
手水鉢の所には、お金を洗う用の竹籠が置いてあったりと、神社側もそこら辺は甘利気にしていないようです。
投稿情報: 18:14 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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5日ぶりの京都です。
今日は弘法市からスタート。
前々からこの日はくることに決めていて、出来るものなら午前中からと思っていたのですが、暑さが半端なくってとてもとても外に出る気になれない39度。
3時半ともなれば、この暑さで出店者さんたちも撤収を始めていることは十分に予測できるのですが、買いたいものは決まっているのでサクサクと買い物をして、サクサクと参拝。
ちょっと風があるので、旅行バックを引っ張る外人さんたちの所からモウモウと土煙が沸き立っています。
乾ききっています。
写真を載せませんでしたが、風のおかげで毘沙門堂の護摩壇の炎が竜巻のように燃え上がっていて、良いものを見させて頂きました。
御影堂はまだ改修中。
プレハブの中の弘法大師様は迫力不足ですが、そんなことよりもビシッと効いたクーラーの方がありがたかったです。(笑)
投稿情報: 18:00 カテゴリー: 18/07/21 祇園祭後祭宵々々山 | 個別ページ | コメント (0)
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