10基目の橋弁慶山です。
御神体は弁慶・牛若丸。
見るからに分厚く漆の塗られた橋は五条大橋になります。
「くじ取らず」の山で「後祭一番舁山」となっています。
会所の1階には五条大橋と懸装品、2階には御神体が置かれています。
良く見ると、左側の欄干の前から2番目の擬宝珠(ぎぼし)の天辺が無いのですが、ここに牛若丸が乗るようになっています。
欄縁は浮彫になっていて、波や鳥、芦などが描かれています。
見るからに贅沢な作りだと分かります。
浄妙山といろいろと被りますが、大きく違うのは浄妙山の宇治橋は矢が大量に刺さっているのに、橋弁慶山の五条大橋はこのようにきれいなことです。
どちらも舁山というカテゴリーになりますが、どちらかというと舞台といった方が良いかもしれません。
山ですが真松が無いことや、見送りが無いことも共通しています。
橋弁慶山は宵山でも山は剥き出し。
釘を使わずに荒縄だけで組まれていることもじっくり観察できます。