今年も正倉院展に来ました。
今回は、子供用の音声案内を借りてみました。
博士と男の子、女の子の掛け合いでガイドをしてくれます。
子供用なので基礎知識が無くても理解できるようになっていて、なかなか面白かったです。
展示場はスマホ禁止なので斜め読みになってしまいますが、展示品のガイドに関して言えば展示されている英文も日本文ガイドと一緒に見るのがお勧めです。
個人的なヒットは「沈香木画箱 」。
現代でも十分に通用するデザイン…、というか、これの劣化版をどっかで見たことがある。(笑)
ガラスの無い時代なので、水晶を板状に切ってはめ込むのは芸が細かいです。
私や妻はどうしても子供視点で考えてしまいます。
例えば「緋絁鳥兜(ひのあしぎぬのとりかぶと)」などは、ガイドを聞くと展示されているもの1枚だけでなく、同じものもう1枚と合わせて被るらしいのですが、私と妻が「これだけじゃ分からないね」と話をしだしたら、周りに人たちも安心したように「わからない」「わからない」と穏やかな雰囲気になってました。
同じように「佐波理加盤(さはりのかばん)」という合金の重ね椀については、私たちが「ティファール?」と言ったら、周りの人たちも「ティファール」「ティファール」と言いだしました。
肩肘張らずに、ボロいものはボロい、分からないものは分からないで良いのではないかと私たちは思います。