因幡伯耆國開運八社巡りというのは、調べてみると卯年から始まっていたようです。
合計9社の印を集めます。
基本的な8社は、福富神社(倉吉市)、福積神社(倉吉市)、豊榮神社(琴浦町)、富益神社(米子市)、金持神社(日野町)、樂樂福神社(日南町)、福榮神社(日南上)、福成神社(日南町)と決まっていて、それに1社、その年の干支の神社が加わります。
卯年は白兎神社(鳥取市)。
辰年は神崎神社(琴浦町)。
巳年は江嶋神社(若桜町)。
午年は天神垣神社(米子市)。
未年は聖神社(鳥取市)。
申年は日吉神社(米子市)。
酉年は天日名鳥命神社(鳥取市)。
戌年は倭文神社(湯梨浜町)。
そして、今年亥年は赤猪岩神社(南部町)というわけです。
日本神話の中では、大国主命は2度、兄弟神の八十神たちに殺されています。
八十神とは、たくさんの神様という意味です。
出雲から、因幡国の八上姫を妻に迎えようと八十神たちは旅をするわけですが、荷物持ちに大国主命が連れられていきます。
そのときに、因幡の白兎の話があり、そこから八上姫は大国主命の妻になることを望みます。
恨んだ八十神は、帰路の途中で「私たちがこの山の赤猪を追い落とすから受け止めろ」と大国主命に命じますが、実際に落としたのは真っ赤に焼いた大岩で、それを受け止めた大国主命は焼け死にます。
ここが殺人現場というわけです。(笑)
元々は赤猪神社と呼ばれていたようですが、他の神社と合祀するときに赤猪岩神社と名前が変わったようです。
どうりで扁額が新しいはずです。
御祭神の主祭神は大国主命。
配祀神は、大国主命のお母さんの刺国若比売命と素戔嗚尊、稲田姫命となっています。
因幡伯耆國開運八社巡りの中でも無人の神社があるくらいとのことですから、この田舎の神社は社務所があるだけ成功している神社なのでしょう。
出雲大社の古木を使った小槌の置物などのグッズもあるくらいです。