前回、車や工場が排出する化学物質で滑らなくなると書きました。
いろいろと質問がありました。
自分の中でもまだ答えはないので、今日は空想話です。
春の雪が滑らないのは、①雪のコアとなった黄砂 ②飛来した黄砂 ③化学物質 の3つではないかと思っています。(今のところ)
①雪のコアとなった黄砂
これは、まったく滑らない理由がわかりません。(苦笑)
コイツの降りたてにかかると、キンキンに仕上げた板の卸したてでも滑らない。
板を見ると、まるっきり撥水性を失ったようにベッタリと水が張り付いているのがヒントだと思うのですが、滑る楽しさを優先して逃げてしまいます。
何人かが滑ってグジャグジャになると滑るようになるのもヒントになっているような気がします。
自分の中にいくつかの仮説があるのですが、今後の課題ということで勘弁して下さい。
②飛来した黄砂
これに関しては、黄砂だけなら世間で思われているほど抵抗にはなってないのではないかと思います。
確かに滑らないは滑らないです。
①と同じようにベッタリと水が張り付きますが、①ほどではありません。
ブラシやタオルやペーパータオルで拭き取ると滑走性はほぼ回復しますし、極端な話、少し表面の汚れた雪の剥けた荒れ斜などを滑ると滑走性は回復するように思います。(滑走性が落ちるのは早いです)
滑らないというより、滑る時間を短くさせられるとう気がします。
言いきってしまうには、自分の中でまだ矛盾があります。
対抗策は、先述しましたが板を固く仕上げる+フッ素である程度。
あとは、所詮汚れは汚れですから、③であげる方法で対処できるでしょう。
厄介なのは次ですね。
③化学物質
クリーニングワックスをして思うのですが、黄砂にもキレイな黄砂と化学物質をつけた汚い黄砂があるように思います。(もちろん想像。比較的という話です。)
黄砂と関係なく流れてくる排気ガスや工場排煙も多いでしょう。
(黄砂を分けて考えるのもあまり意味がない気もしますが、便宜上分けます。)
こいつにかかると板の表面が黒くドロドロしたものが付着してきます。
むかし、東京に行くと1日で顔が真っ黒に汚れたのと同じようなものではないかと思ってます。
「ゴミを拾って滑らなくなる」という表現をしますが、このドロドロの汚れは油成分を拾って、摩擦することによってできたのではないでしょうか。
板の仕上がった状況に「鏡面」などというときがありますが、対抗策としてはこの鏡面仕上げが最も良いと思います。
しかし、滑っているうちに摩擦によって滑走面のワックスにムラができてくる。
鏡面の状態のときには問題が少なくとも、ムラができるとそのムラをめがけて油成分の化学物質(花粉や樹脂もあるでしょう)が、滑走面かパラに付着するのではないでしょうか。
先人たちが、「ワックスを何度もかけろ」「ブラッシングを丁寧にやれ」「板を硬く仕上げろ」などと言うのは、そのような作業をすることによって滑走面のワックスムラを防ぐため、起こりづらくするためもあったんじゃないかと愚考しています。
次善の策としてブラシが有効なのは、汚れを落とすと共に、そのワックスムラを均すことができるから?なんてイメージを持っています。
それでもダメなら、リムーバーが含まれているのでスプレーワックスで落とすしかないでしょう。
今回、若干不愉快に感じているポリワックス(メーカーに対してでなく不快なメール・コメントを送ってきた人たちがいた結果)ですが、メーカーの記述通りに滑走面が硬い状態で長持ちするのなら、ワックスムラもおきにくくゴミも拾いにくいために春の雪には良いのかも知れないとも思っています。
ただ、わたしの目標の一つは「安く」ですし、とりあえずはパラ+ノットでレジャースキーヤーには充分です。
今回は空想話です。
念のため。