裏磐梯猫魔スキー場が会社更生法を申請したそうです。
15~10年前のスキーマップルを見るとデータ的にかなり混雑しているゲレンデとなっています。
その頃の私のイメージは、上手な人が多い、急斜面が多い、コブ斜面だったので、猫魔に踏み込んだのはずいぶん経ってからでした。
「猫魔に滑りに行く」っていうセリフは、ちょっとしたステータスがあったようにも感じます。
誠意ある会社がついて再生されるといいですね。
それにしても、この10年くらいのあいだにカービングスキーやスノーボードの登場によってスノー業界は大きく変わってきたように思います。
人口が減ってきて、どこのゲレンデも客が少ないと言われていますが、トップシーズンの白馬五竜の混み具合には例年驚かされます。
とおみ・いいもりのゲレンデにはビッシリとお客がいるのです。
実際、あの「八方尾根」と「白馬五竜」の入場者数が逆転してしまったくらいですから。
ここ数年は年間40日強ほどゲレンデに居ますが、苦戦している老舗ゲレンデもあれば、善戦している新興ゲレンデもあるように思います。
この差の原因の1つにゲレンデの斜面の質があるのではないでしょうか。
スキー全盛の頃と比べて、カービングスキーやスノーボードは緩い斜面が求められているのかもしれません。
とくに新しくスノースポーツを始める若者は、スノーボードを選ぶことが多いということもあるのでしょう。
これからその層が腕を上げていけばまた変化があるのかもしれませんが、先述した五竜でも、緩斜面は主にスノーボード、グランプリやいいもりコスモ4などの斜度のあるところではお客も少な目ですがスキーヤーの方が多いように思います。
もちろん、アクセスや駐車場、設備や営業などにも差が生まれる原因があるのは当たり前ですが、「面白いコース」に対してのユーザー側の意識の変化がゲレンデの勢力分布に変化を生んでいるように思います。
カービング以前のスキーしかなかった時代の「名コース」=「面白いコース」は、カービングスキーやスノーボードの登場によって必ずしも面白いコースでは無くなってきた。
猫魔の話に戻りますが、春スキーシーズンは雄国第1A・B、第2を動かしていることが多かったのですが、今年は第1Aを止めて丸山第1・2を動かしていました。
第1Aが動いていた方が私には面白いのですが、スノーボーダーという実を取るなら丸山を動かしていたのは正解のように思います。
せっかく気がついたのに、ユーザー側への浸透が遅く間に合わなかったのでしょうか。
もし来シーズンに復活すれば、勇気ある変化へのよい種が蒔かれていたのではとも思います。
正直、今一番行きたいゲレンデはリアルな「ハッピースキーリゾート」(by Wii fit)です。
どこのゲレンデにも、あの華やかさとワクワク感が足りないように思います。(笑)