誰かが死ぬという場面は、それなりに思い入れが出てしまうので、今回は比較的佳作だったと思います。
近藤長次郎切腹という事件は、史実ではいろいろと不明な部分が多いんです。
亀山社中の規則に「切腹」という規則があったのか?とか、切腹の命令を誰が下したのか?とか、亀山社中の中での長次郎の立ち位置とか、坂本龍馬という存在が史実よりも虚像の方がはるかに大きくなってしまっているので、このような負の部分が霧の中に隠されてしまったんでしょうね。
第3部に入ってからの亀山社中の成立や薩長同盟の初期の頃の脚本が龍馬の負の部分を隠そうとするためか、正直あまりお上手には作られていなかったので、「捏造」というレッテルを貼らざる得なかったです。
しかし、例え史実と違っても今回のような、史実と史実の空白部分を上手く繋ぎ合わせた脚本は嬉しいです。
とりあえず、誰もがほとんど損をしなかったのが良かった。
いや、損をする人が出ても良いのです。
ただ、長次郎の場合は史実通りにやってしまうと、亀山社中は武器商人だし、そこで流れているお金は裏の世界のお金だし、龍馬も長次郎も小曽根もグラバーも、裏のお金に群がる…なんて「ブラック」になってしまって、全然清々しくなくなってしまいますから。(笑)
一度、そういうブラック演出の龍馬物も見てみたい気はしますが、そういう点を踏まえて、長州や薩摩も含めた関係各所をきれいに納めて、侍としての長次郎の切腹というのは良かったです。
でも、細かいところを見てしまうと、どうしても唐突感は否めません。
長次郎の凄さとか、亀山社中における存在感などの描写が不足していて、突然切れ者になって、突然カネカネ言いだしたように感じちゃうんですね。
あと、損をした人がいないとは書きましたが、残された亀山社中の面々は史実では、寄って集って切腹をさせた印象になっていますから、それと比べれば損をしていないと言うだけで、微妙に損をしていますね。
亀弥太が居なくなったところを、同じときに海軍操練所入りした寅之助に「偽侍」と言わせたところで複線を回収しているのでしょうが、ガキのケンカじゃないんだから…。
確かに、元々の侍は金銭感覚に疎いのでしょうが、今でもカステラ(笑)作って売ってるわけだし、というか「薩長同盟に私欲を挟んではいけない」という先週からのへんてこな縛りのために、龍馬伝の中での亀山社中の収入はカステラの売り上げだけなんだし。(笑)
寄って集って「私欲を挟むな」と言われても、武器の仲介という『商売』をやったわけですから『正当な報酬』なんじゃないですか?
『経費』だって掛かってるんだろうし。
あとあと、小曽根さんはなんで泣いてるの?
いや、小曽根さんは長次郎の才覚を惜しんで泣いているのは分かりますよ。
でも、いきなり「小曽根邸に隠れておったじゃ」「なんてことをしてしもうたんじゃぁぁぁぁぁぁぁ」で小曽根さんが泣いてたら訳わかんないって。
長次郎は主役ではないものの、こうやって「侍、長次郎」で1話作っているわけだし、もうちょっと小曽根乾堂と絡ませる場面とかを作っておかないと置いてきぼり。
別に泣きたいわけではないのですが、大泉洋という役者は好きな役者なので、ひょっとしたら涙腺崩壊もあるのかと思って見ていたのですが、私よりも大泉ファンで涙もろい妻でさえ「似た感じに撮ったんだね」のひと言。
んー、今ひとつ感情移入ができませんでした。
けっこう泣く気満々なのに泣けないというのもつらい・・・。
来週は「薩長同盟ぜよ」。(笑)
ここらへんに、制作側と私とのテンションの差があるのかもしれませんね。
近藤長次郎切腹という事件は、史実ではいろいろと不明な部分が多いんです。
亀山社中の規則に「切腹」という規則があったのか?とか、切腹の命令を誰が下したのか?とか、亀山社中の中での長次郎の立ち位置とか、坂本龍馬という存在が史実よりも虚像の方がはるかに大きくなってしまっているので、このような負の部分が霧の中に隠されてしまったんでしょうね。
第3部に入ってからの亀山社中の成立や薩長同盟の初期の頃の脚本が龍馬の負の部分を隠そうとするためか、正直あまりお上手には作られていなかったので、「捏造」というレッテルを貼らざる得なかったです。
しかし、例え史実と違っても今回のような、史実と史実の空白部分を上手く繋ぎ合わせた脚本は嬉しいです。
とりあえず、誰もがほとんど損をしなかったのが良かった。
いや、損をする人が出ても良いのです。
ただ、長次郎の場合は史実通りにやってしまうと、亀山社中は武器商人だし、そこで流れているお金は裏の世界のお金だし、龍馬も長次郎も小曽根もグラバーも、裏のお金に群がる…なんて「ブラック」になってしまって、全然清々しくなくなってしまいますから。(笑)
一度、そういうブラック演出の龍馬物も見てみたい気はしますが、そういう点を踏まえて、長州や薩摩も含めた関係各所をきれいに納めて、侍としての長次郎の切腹というのは良かったです。
でも、細かいところを見てしまうと、どうしても唐突感は否めません。
長次郎の凄さとか、亀山社中における存在感などの描写が不足していて、突然切れ者になって、突然カネカネ言いだしたように感じちゃうんですね。
あと、損をした人がいないとは書きましたが、残された亀山社中の面々は史実では、寄って集って切腹をさせた印象になっていますから、それと比べれば損をしていないと言うだけで、微妙に損をしていますね。
亀弥太が居なくなったところを、同じときに海軍操練所入りした寅之助に「偽侍」と言わせたところで複線を回収しているのでしょうが、ガキのケンカじゃないんだから…。
確かに、元々の侍は金銭感覚に疎いのでしょうが、今でもカステラ(笑)作って売ってるわけだし、というか「薩長同盟に私欲を挟んではいけない」という先週からのへんてこな縛りのために、龍馬伝の中での亀山社中の収入はカステラの売り上げだけなんだし。(笑)
寄って集って「私欲を挟むな」と言われても、武器の仲介という『商売』をやったわけですから『正当な報酬』なんじゃないですか?
『経費』だって掛かってるんだろうし。
あとあと、小曽根さんはなんで泣いてるの?
いや、小曽根さんは長次郎の才覚を惜しんで泣いているのは分かりますよ。
でも、いきなり「小曽根邸に隠れておったじゃ」「なんてことをしてしもうたんじゃぁぁぁぁぁぁぁ」で小曽根さんが泣いてたら訳わかんないって。
長次郎は主役ではないものの、こうやって「侍、長次郎」で1話作っているわけだし、もうちょっと小曽根乾堂と絡ませる場面とかを作っておかないと置いてきぼり。
別に泣きたいわけではないのですが、大泉洋という役者は好きな役者なので、ひょっとしたら涙腺崩壊もあるのかと思って見ていたのですが、私よりも大泉ファンで涙もろい妻でさえ「似た感じに撮ったんだね」のひと言。
んー、今ひとつ感情移入ができませんでした。
けっこう泣く気満々なのに泣けないというのもつらい・・・。
来週は「薩長同盟ぜよ」。(笑)
ここらへんに、制作側と私とのテンションの差があるのかもしれませんね。