2月に入って、やっとこの大河の見方が分かりました。
これはネタ大河だ。(笑)
ごろ寝して、突っ込みどころを探して見る、天地人と同じ見方をする大河なんですね。
一生懸命見るものじゃない。
おかしな所に突っ込みを入れながら見るのが正しい鑑賞方法なのでしょう。
もっとも、「転地臣」のコマツ先生と比べると、タブチ先生は破壊力に欠けますね。
今回のタイトルはど真ん中ストレートの「本能寺の変」、前回の「本能寺の変へ」といい、恥も外聞もなく視聴率を獲りに来ています。
この調子だと「関ヶ原へ」と「関ヶ原」、「大坂冬の陣へ」と「大坂冬の陣」、「大坂夏の陣」と「大坂夏の陣へ」と、いくらでも視聴者を釣れますね。(笑)
さて、お江の呪いの舞いを見ながら、本日の出演者などを見ていきましょう。
私のポイントは、元SPの神尾佑さんが斎藤利三役で出ているところ。
数ヶ月前の「龍馬伝」では名無しの長崎奉行役人だったの出世したものです。
2.5本立てというところなので、あまり登場時間はないのでしょうが、明智光秀の参謀役。
さらには、後にお江の好敵手となる春日局(お福)の父親でもあります。
出番は今週を含めて2・3回なのでしょうが、利三の磔とそれを見守るお福などはあるのでしょうか。(HPは放送開始前に1回見ただけで予習は行ってないんです)
すでに恒例となっているのか、「三姉妹のセレブな習い事」の時間。
今週は乗馬です。
この乗馬がのちのちの伏線になるわけですが、よく考えているのか、考え落ちの愚案なのか微妙です。
「三姉妹のセレブな習い事」の時間は、北の庄落城まで続くのでしょうから、何が出てくるか予想しても面白いかもしれません。
ポイントは「碁」が出てくるか?(笑)
それはそうと、第1話でお江は馬に乗って、馬に饅頭喰わせてなかったか?
しかもバックは確か建築中の安土城。
下手になってます。(爆)
さて、乗馬の訓練のコントの最中に、お市に家康からの手紙。
保奈美の上目遣いの目がどうしても苦手ですが、最近はシーンを短くしてアラを減らしているので、母親としての風格を感じられるようになってきました。
手紙を読むと、家康からお江への京都でのデートのお誘い。
この頃でもまだ10歳にも満たないと思うのですが、信長といい、家康といい、ロリコン揃いです。
「セレブな習い事」で子供演技なんかさせちゃうから、違和感がぬぐえないんでしょう。
本当に早く歳を取って欲しいです。
そんなことをしていると、次は信長と光秀の決裂が決定的になる場面。
「四国取り次ぎ役解任説」と「領地取り上げ説」の併用となるようです。
他に「家康の接待役を外させる説」や「母(義母)人質説」などもあるのですが、個人的に「領地取り上げ説」は無いのではないかと思っています。
当時の信長の陣営は、光秀の軍や秀吉の軍1つで他の戦国大名家に匹敵するくらいの軍勢になります。
本能寺の変のときの陣容として、中国方面を秀吉、北陸方面を柴田、信州・上越と滝川、東海道を家康、そして、中国地方の秀吉の陽動役や遊軍としての光秀、同じく遊軍でしたが四国攻めに向かう丹羽などとなっていました。
四国は、光秀が調略を進めていたのですが、よくは分かりませんが、四国から外されて中国地方の山陰方面へと派遣されることになったわけです。
「領地を取り上げ」て、敵領地を「切り取り次第」としたことが酷いというワケなのでしょうが、これは光秀だけへの特別な仕打ちでもないのです。
「切り取り次第」というのは少なからずあった話。
さらに、その頃の毛利は長引く戦に疲弊していて、ただ城を取り囲むだけで鳥取城や高松城を攻略する秀吉一軍に攻めかかる力も無かったのです。
本能寺の変が行われず、秀吉が山陽、光秀が山陰として競争し合えば、毛利家は風前の灯火。
すでに勝てる戦に投入されて2ヶ国頂けるのですから、悪い話ではなかったと思います。
出雲大社などの特別な意識を持った地域でもあるので、知識人の光秀を派遣するのは良い人選ではないかと思います。
話は戻しますが、信長は突然、光秀の領地を取り上げます。
もう、光秀は右手のプルプルが止まりません。
フルプルプル状態。
そこに畳み掛けるように「謀反を起こせるものが1人おる」「謀反でも起こしてみるか」と挑発しまくり。
くだらない三姉妹の小芝居や、光秀と利休のワンカットのあとに、森蘭丸が信長に光秀に辛く当たるわけを答えます。
大河で、本能寺の変の切っ掛けを信長が語るというのは珍しい。
しかも、
「ワシは光秀の殻を破ってやるんだ」
「ワシのあとを任せられるのは光秀だけ」
なんてベラベラ言い出します。
その前の、投げ遣りな槍投げのときから思っていたのですが、この信長は女々しい。
ま、信長という記号を背負ったタブチの空想なので仕方ないのかもしれませんが、この信長は失敗じゃないかな。
「憎まれ、恐れられるのはワシだけでよい」
とか、いじけたことを言っちゃうし。
気に入ったらしくって、何度も繰り返されていましたが、男から見ればそのセリフは恥ずかしいよ。
それが部下に伝わらなかったら意味無いし。
劇中では、光秀を変えるって言ったって、虐めとパワハラでしょ。
それじゃ変わらないだろ。
まあ、そんな遣り取りがあって、光秀が謀反に踏み切る六月一日が来るわけです。
ここらへんの日程が出るのはちょっと好き。
市村さんはノリノリで、上手だなぁとは思いますが、セリフの説明が長すぎるよ。
あれは見てりゃ分かるって。
しかも、ここらへんから徐々におかしな事になっていきます。
・割れる天下布武の判子
・赤い空を見る秀吉
・利休の所の信長の好きな茶碗も割れる
・うなされて起きるお江
オカルトだって。
本能寺自体は、セット撮りの悲しさの箱庭ではありましたが、それでも頑張って空間感を出そうとしていたと思います。
狭いので、池の位置が微妙ですが、信長の奮闘や森三兄弟もまあまあだったかと。(最後の蘭丸は要らないと思ったけど)
比較的、古典的な本能寺でした・・・。
と思いきや、扉を開けるとそこにはお江の生き霊。
キラキラしちゃってます。
曲もダサいし。
信長涙目だし。
「敦盛」が第3回の変なところでやっていたので、本能寺では「敦盛」は無しだと思ったのですが、それはそういうことだったとは。
全てぶち壊し。
大爆笑。
信長さまは、お江の生き霊に導かれて昇天なんて・・・。
いくらお江が主役とはいえ、やって良いことと悪いことがあるだろうに。
光秀が首を探す場面を入れたのは、かなり良かったと思います。
しかし、お江と家康の場面になると、驚いちゃって、光秀の熱演に集中できません。
まさかの家康の伊賀越えに同行!
バカじゃないのか?
ここで乗馬の場面が生きてくるわけですが、乗馬の下手なお江は足手まといになるわけです。
そして、家康一行が殺された織田の兵隊の死体を見ているあいだに野武士(農民?)の落ち武者狩りに取り囲まれるお江。
個人的な見どころは、両手に草刈り鎌を持ったカマキリ男が出てきて、付き添いの武士と戦います。
付き添いの武士2名はあっという間に惨殺され、なぜかお江だけを取り囲みます。
すぐ近くで起こっていることなのに、動かない徳川一行。
守るものの居なくなったお江を取り囲み、「ヘッヘッヘ」ってな感じの野武士。
でも、何をするわけでもなく、緊迫感は全く感じられません。
ヌルい。
あまりにもヌルい。
そこへ「生きよ!江」と信長の声。
お江が振り返ると、ちゃっかり正装した信長が乗っかってます。
トヨエツも微妙に照れたような困ったような顔をしているのが笑えます。
手綱を取って動き出すと、信長の威光に恐れ入ったのか、農民たちは勝手に後ろにひっくり返ったりします。
コント。
信長と共に逃げ出すお江。
追いかける野武士たちに、家康から命令を受けた本多平八郎が節分よろしく「福は内、鬼は外」をすると、野武士たちははした金を「ゼニや!ゼニや!」とか言ってゼニ拾いに夢中に。
コント。
馬に乗っている場面を表しているのでしょうが、お江を抱きかかえて不自然な上下運動を繰り返す2人。
18禁だな。
馬に2人乗りして、あんなに顔をくっつける事なんてできないって。
腹筋崩壊。
信長から「そちは生きよ」と言われて、信長の死を悟るお江。
もはや霊感少女お江。
信長に言われた「前に進むのみ」を家康に伝え、急に乗馬の達人になったお江ちゃんは、徳川一行をぶっちぎって、泣きながら先頭を突っ走って終わり。
いろいろ変だよ。
お江紀行は、本能寺跡地と、現在の本能寺。
それと大雲院。
現在の本能寺は、信長が死んだ本能寺とは場所が違うのですが、信長公廟の横に、本能寺の変で亡くなった人たちを刻んだ石碑があります。
信長や森三兄弟だけでなく、けっこう女性も亡くなって居るんですね。
大雲院は、去年行った祇園閣の所です。
記憶に新しいところが出てくると嬉しいですね。