南相馬市の59世帯、新たに特定避難勧奨地点に
政府の原子力災害現地対策本部は21日、東京電力福島第一原発事故の後、局地的に高い放射線量が測定された福島県南相馬市の4地区59世帯を特定避難勧奨地点に指定したと発表した。
該当世帯には市が22日夜に説明会を開いて通知する。指定は、6月30日の同県伊達市の4地区113世帯に続いて2回目。
指定されたのは、南相馬市鹿島区橲原(じさばら)1世帯、同市原町区大谷(おおがい)14世帯、同区大原21世帯、同区高倉23世帯。
国は6月下旬、同市内で放射線量が比較的高い地域で戸別に測定した。避難の目安となる毎時3・2マイクロ・シーベルトを超え、年間の積算放射線量が20ミリ・シーベルトを上回る恐れがあるのは25世帯だったが、妊婦や子供がいる近隣世帯なども対象に加えた。
(2011年7月21日17時09分 読売新聞)