格納容器内の濃度「想定の1000分の1」 福島第1原発1号機測定
2011.7.30 13:03
東京電力は30日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内の気体を調査した結果、1立方センチ当たり約37ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。東電が当初最低ラインとして想定していた1000分の1程度の低い値だった。格納容器内の放射性物質の濃度を測定したのは、1~3号機を通じて今回が初めて。ただし、あまりに値が低いため、東電は「この値をもって何かを評価するのは難しい」としている。
調査は29日に実施。格納容器内の気体約25立方センチを取り出して測定した。当初は測定器の検出最低値を4万ベクレルに設定して調べたが検出できず、設定値を下げて再検査したところ、予想よりも大幅に低い値が検出された。原子炉建屋内の濃度と比べると約1000倍という。
東電によると、(1)核燃料がある圧力容器から漏れだしている放射性物質が減っている(2)セシウムは水溶性のため、汚染水となっている(3)水素爆発防止のために注入している窒素により外に押し出されている-などが考えられるという。
8月には2号機の格納容器内の調査を予定。1号機についても今後、再び時間をおいて調査するという。
こんな衝撃的なニュースが、ほとんどスルー状態。
まあ、分かりきっていたといえば分かり切っていたことではあるのですが、これを東電が公式に認めたというのが大きいです。
放射性物質の濃度が低いということは、
核燃料が外に出た
ことを意味しています。
しかも東電が予測していたよりも大幅に低いということは、
大量に出ている
こと。
東電はもっともらしい理由を言っていますが、複合的に出ているのでしょう。
その先には汚染が待っています。