使用済み燃料、共用プールにあと6400本
東京電力福島第一原発には、6基ある原子炉建屋の使用済み燃料プールとは別に、約6400本もの使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま、水温や水位の変化を把握できなくなっていることが、17日わかった。
すでに数年以上かけて冷却されているため、ただちに爆発する危険は少ないとみられるが、政府と東電でつくる福島原発事故対策統合本部は、共用プールへの対応も迫られている。
共用プールは、4号機の西約50メートルの建物内にあり、縦29メートル、横12メートル、深さ11メートル。使用済み燃料を6840本収容できる。現在、1~6号機の原子炉建屋のプールに保管されている燃料集合体の1・4倍にあたる6375本が貯蔵されている。
東電によると、10日までは水温が30度に保たれていたが、11日の地震後、水温や水位も測定できなくなった。プールへの給水は自動的に行われているとみられるが、その水から熱をとるための冷却システムは故障しており、十分な冷却はできていないとみられる。爆発事故を起こした3号機、4号機に近いため周囲の放射線量が多く、状況を把握できていないという。
(2011年3月18日07時22分 読売新聞)
なんだこの記事は?
3月の爆発直後に、共用プールの存在は読売がスクープした内容でしょう。
今さら故障している、把握できないなんて言い出している東電や政府も大概だけど、スクープしておきながらそのあと放置している読売も読売。
それに、ここの部分が変。
>爆発事故を起こした3号機、4号機に近いため周囲の放射線量が多く、状況を把握できていない
3・4号機共に、人が入ったはずでしょ?
3・4号機よりも、共用プールのほうが線量が高いというのはどういうこと?
まったく絵が出てきませんが、ある日突然に4号機のようにボロボロになった状態を見せられたりするのでしょうか?
気になる情報がいくつかあります。
一つはライブカメラからなのですが、8月の上旬に共用プールあたりで火災と思われるような現象があったこと。
これは、途中でライブカメラが切り替わって白黒になってしまったのでガセかも知れません。
もう一つは、3号機の西側の土手が、上空から見た写真より、爆発によってかなり汚染されているのではないかということ。
写真を見ると、確かになるほどとうなづける内容です。
そしてもう一つ。
ふくいち構内の地面から地割れがおき、そこから蒸気が吹き出ているという話。
これは、もっとガセかもしれません。
場所も分かりませんし、現実になっていた場合には、かなり手の打ちようがない話です。
しかし、この時期にこのような話が出てくるということは、共用プールで何かが起こっている可能性が高いと感じてしまいます。