首都圏約130カ所で行った放射能土壌調査の結果を、市民団体が公表/神奈川
2011年8月8日
市民団体「放射能防御プロジェクト」は8日、参院議員会館で会見し、首都圏約130カ所で行った放射能土壌調査の結果を公表した。埼玉県内でチェルノブイリ原発事故での「一時移住区域」(第2区分)に相当する値が出たほか、横須賀市内で同事故での「不必要な被ばく防止のため設けられる区域」(第4区分)にあたる数値が検出されたと発表。首相や関係知事に、詳細な土壌調査や全食品の検査を行うよう要望する。
発表によると、調査したのはメンバーの自宅庭や公園などの土壌で同一方法で採取。メンバーが費用を負担し、同位体研究所(横浜市)に検査を依頼した。
放射性セシウム134と137を合計した最高値は埼玉県三郷市早稲田の植え込みで、1キログラムあたり1万4140ベクレル。横須賀市港が丘の庭では2236ベクレル(うち137は1185ベクレル)が検出。同市の2009年度のセシウム137年間平均値は4・6ベクレルだったという。県内での調査地点は21カ所で平均は293ベクレルだった。
会見したメンバーの土井里紗医師は「首都圏はチェルノブイリほどの汚染はないと言われてきたが、それを否定する結果が出た。疫学的な研究を待っていては遅い」。紀藤正樹弁護士は「報じられてきた事実を市民グループが調べるまで、行政が何もしないのはおかしい」と指摘した。
「放射能防御プロジェクト」の調査によって、首都圏の汚染状況が発表されました。
【 放射能防御プロジェクト 国内土壌汚染調査 】
【 関東土壌汚染調査結果マップ 】
記事にも書いてありますが、埼玉県三郷でチェルノブイリの一時移住区域(第2区分)にあたる数値が出たと言うことです。
これは、有志が自費で行った調査ということですが、130ヶ所では全然足りないこと、そして、関東はやはり万遍なく汚染されていることが分かります。
少し安心したのが、わが丹沢山麓は東西に尾根が張り出した地域なので、予想以上に汚染が少なかったこと。
しかし、すこし風向きが悪ければノドはヒリヒリします。
眼球もパリパリと乾いた感じが続きます。
また、地元スーパーでは買える野菜が無くなってきた。
このあと、北風が吹くようになったら、ふくいちからの放射能に加え、乾燥されたセシウムまみれの大地が吹き上げられ襲ってくるでしょう。
このデータは、関東に人が住み続けることができるかということを問うているデータです。
東京はチェルノブイリのキエフとほぼ同じ数値の中、肉体的に、精神的にどこまで耐えられるのかと突きつけられた気持ちです。
チェルノブイリのときには、日本列島をすっぽりと覆うほどの地域が汚染されました。
距離は関係なく、その時の風向きと雨によってホットスポットが作られました。
日本でも例外ではなく、近くてもあまり汚染されていないところもあれば、遠くても汚染されている地域もあります。
これは、それを裏付ける重たいデータです。