浜岡原発:廃炉の核燃料、14年3月までに移動--4、5号機に /静岡
中部電力は22日、廃炉に向け作業中の浜岡原発1、2号機の燃料プールに残っている使用済み核燃料の集合体1165体について、14年3月までに同原発4、5号機の燃料プールに移し換える予定であることを、立地市の御前崎市議会・原子力対策特別委員会で説明した。
このうち1号機に唯一残っている損傷した1体は専用容器を新しく製造した後、13年3月までに5号機プールに移動させる。現在容器の設計準備をしているいう。
集合体は燃料ウランの入った燃料棒を約80本集めたもの。菅直人前首相の要請で運転停止した同原発には3号機に2176体、4号機に1977体、5号機に1307体ある。このほか3、4号機の原子炉圧力容器内に各764体、5号機には872体の使用中の集合体がある。
中電は1、2号機の使用済み核燃料をとりあえず4、5号機の燃料プールで保管した後、青森県六ケ所村の再処理施設の稼働開始後に搬送する計画。だが東京電力福島第1原発事故の後、全国の原発施設の安全性見直し作業が行われており、同再処理施設への移送時期はめどが立っていない。【舟津進】
わたしが注目している、浜岡原発1号機の破損したまま放置されている1本の燃料棒の続き記事です。
>1号機に唯一残っている損傷した1体
この文章の異常性に気がついてもらいたいです。
髪の毛1本程度の穴が開いているために「動かすことができない」で長年放置されているという事実は恐ろしい。
ふくいちの事故によって、動かせないものを動かすことができる環境が整ったということでしょう。
勝手な想像ですが、放射能が全国に撒かれた今回の件で、国民の放射能に対する意識が緩くなったスキをつくのでしょうか。
それとも、原発の稼働で誤魔化していたものがいろいろと明るみに出て、予算が付きやすくなったということでしょうか。
しかし、後半の文を読むと、全く解決しないことが分かる。
>青森県六ケ所村の再処理施設の稼働開始後に搬送する計画
まるで、すぐにでも六ヶ所村の再処理施設が動くかのような書き方です。
追加の報道がありませんが、東日本大震災のときに、使用済み核燃料を保管していたプールの水が溢れて施設が汚染されているはずです。
事故が続いてまだ稼働したことのない再処理施設がアテになるのでしょうか?