福島の肉用牛、あすから県外出荷へ「全頭検査態勢整う」
2011.9.15 11:05
福島県の佐藤雄平知事は15日、現在は全頭検査ができる県内市場に限って出荷している肉用牛について、「県外での全頭検査の態勢が整った」として、16日から東京、横浜、仙台など県外市場にも出荷すると発表した。
放射性物質に汚染された稲わらを食べた福島県産の牛の肉から放射性セシウムが検出された問題で、現在は国の出荷停止措置が解かれ、農家1戸につき1頭を検査して異常なければ、県外出荷できることになっている。
しかし、県は消費者の信頼回復には全頭検査が不可欠と判断し、他都県から検査対応などの協力が得られるまで、県内だけで全頭検査後に出荷していた。
>放射性物質に汚染された稲わらを食べた福島県産の牛の肉から放射性セシウムが検出された問題
なんだ、この記事。
まるで牛肉の汚染は汚染稲わらを食べたことだけで起こったかのような書き方です。
前にも紹介したとおり、「稲わらにより汚染された」牛肉と、「汚染原因不明」の牛肉とが現実にあります。
しかも、「汚染原因不明」の牛肉の方が数値が高い。
自分は調査できる人間ではないので、あまり「水」にはこだわるつもりはありませんが、他に考えられないでしょ?
牧場などは、井戸水を掘って使っているところも多いそうです。
また、個人で検査に出すにも、1ヶ所で1.5万円~2万円。
優先順位を考えると、どうしても地表ではない井戸水は後回しになってしまうそうです。
ただ、井戸水といっても、本当に地下水のものもあれば、川の伏流水のものもある。
地下水ならばまだ安全な可能性はありますが、川の伏流水の場合は簡単に汚染されるでしょう。
そういえば、川の汚染を調べた形跡はありませんね。
これから先、稲わらによって汚染されてしまった西日本の牛は、時間が経つにつれてセシウムが抜けていくので数値は下がっていくでしょう。
しかし、調査を途中で投げてしまった東日本、とくに福島・宮城・栃木・茨城・岩手・山形などの牛肉は危険なものがまだまだ出てくる可能性があります。
それらのものが、正しく処分されるとはとうてい思えない。
少なくとも私は、国産牛は場所を選びますし、ミンチ系は食わない。
ホルモン・脂・骨はより危険です。
そして、それは他の豚や鳥なども当てはまる。
食肉は危険が続きます。