代替電源設置、義務化へ 安全委が原発指針見直し
2011.10.5 17:33 [放射能漏れ]
原発の安全設計審査指針の見直しを進める原子力安全委員会(班目春樹委員長)の小委員会は5日、東京電力福島第1原発事故を深刻化させる原因となった全電源喪失に対応するため、代替の電源を原発に設置するよう指針に盛り込み、義務付ける方針を決めた。
現在の指針でも送電線を経由して受電する外部電源のほかに非常用発電機の設置を義務付けているが、第1原発事故では地震で外部電源が途切れ、非常用発電機も水に漬かって使えず、原子炉が冷却できなくなりメルトダウン(炉心溶融)につながった。
安全委事務局によると、代替電源としては電源車やガスタービンが考えられるという。第1原発では、非常用発電機は海側に設置され津波で浸水したため、代替電源は高台に配備するなど適切な設置場所について今後議論する。
電源を喪失したときの3・11のときに、電源喪失のニュースを聞いて、私なりに小さなアクションを起こしたのは前に書いたとおりです。
ただ、その後のニュースを追うに連れて、すでに地震の直後に詰んでいたことに結構ガッカリしています。
東電は認めたがっていませんが、地震の揺れによって配管がいろいろと壊れてしまい、原発はおそらく電源があったとしても、少なくとも1号機はダメだったでしょう。
おそらく2号機も。
女川や六ヶ所なども電源を一部喪失して綱渡り状態だったことを考えると、バックアップを増やすことは悪いことじゃない。
いや、原発の稼動を認めているわけじゃないです。
例え発電をしなくても、4・5・6号機や共用プールのような稼動していなかった原発を見ても分かるとおり、電気は必要。
なんたって、使用済み核燃料の行き場所がないのですから。
しかし、国民の関心が徐々に薄れていっていることをいいことに、政府も東電もばっくれようとしていますが、ここはきちんと正さないといけない。
原発はいつ壊れたのか?
その検証なしに、原発を動かそうなんてふざけすぎた話です。
もちろん、 地震によって配管が壊れたのが事実なら、1基たりとも動かすことは許されないでしょう。