水素濃度上昇 再び抜き取りへ
10月9日4時47分
東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東京電力は8日、格納容器につながる配管から高い濃度の水素を抜き取る作業を行いましたが、いったん下がった水素の濃度が上昇したため、9日に再び水素を抜き取る作業を行うことにしています。
福島第一原発1号機では、先月下旬、格納容器につながる配管に61%から63%の高い濃度の水素がたまっていることが分かりました。この配管は今後の復旧作業で切断する計画があり、東京電力は高い濃度の水素が外部に放出されると爆発するおそれがあるとして、8日、1時間余りかけて配管に窒素を入れながら水素を抜き取る作業を行いました。作業が終わってからおよそ30分後までに配管の水素の濃度を測定したところ、ほぼ0%でしたが、その後、2時間ほどたってから改めて測定したところ、水素濃度が上昇していて、最も高いところで3.9%の濃度が測定されたということです。水素は濃度が4%以上あり、5%以上の酸素と反応した場合、爆発するおそれがありますが、東京電力は配管の中の酸素の濃度がほぼ0%とみられることから爆発のおそれはないとしています。東京電力は、水素の濃度が上昇したのは配管の上部などにたまった水素が拡散したためとみて、9日、再び水素を抜き取る作業を行うとともに、水素濃度を注意深く監視することにしています。
追加記事です。
再び上昇というのは恐ろしいです。