玄海原発:4号機停止は人為ミス…補修中に開閉弁を開放
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)4号機が復水器の異常で4日に自動停止したのは、補修作業中の作業員が開閉弁を開放したことによる人為ミスが原因であることが18日分かった。人為ミスによる自動停止のため、4号機は運転を再開しないまま12月に定期検査入りすることが確実になった。唯一稼働している同1号機が定期検査入りする12月に九電管内の原発全6基が停止する。
玄海4号機は4日午後1時40分、発電タービンを効率よく回転させるために通常は真空状態となっている復水器内部で、気圧が上昇したとの信号を検知してタービンが止まり、原子炉も自動停止した。2次冷却水を海水で冷やす復水器内の真空状態を保つため、停止10分前から作業員が弁を開け閉めする「トルクスイッチ」の点検を行っていた。
作業をしていたのは九電の委託会社の男性作業員。作業員は開けるべきでない開閉弁を開放したため、本来は真空状態の復水器に空気が入り、原子炉が自動停止した。近くには監視・指導役の九電社員がいたという。
安全性が問われている原発の運転には地元の理解が欠かせないため、九電幹部は「人為ミスで停止した原子炉が運転再開するのは難しい」と語った。
同4号機が08年6月に自動停止した原因も、定期検査中に発電機内部に異物を誤って残した人為ミスだった。【中山裕司、小原擁】
毎日新聞 2011年10月19日 2時33分(最終更新 10月19日 7時43分)
問題は、人為的ミスで原発は事故を起こすこと。
原発は、人が本当に制御できるものなんでしょうか?
少なくとも、放射能を何らかの形で無力化する方法を確立しないかぎり、無理なんじゃないでしょうか?