空間放射線量測定 沼田など高い数値 県「除染の必要なし」
2011年9月28日
文部科学省が二十七日に公表した県内の放射性セシウムの汚染マップでは、沼田市北部と川場村の一部、桐生、みどりの両市の北部などで空間放射線量(地表一メートルの高さ)が一時間当たり〇・五~一・〇マイクロシーベルトと比較的高く出た。これらの地域で県は同日、職員を派遣し緊急に測定し直したが、いずれも同〇・五マイクロシーベルト以下だった。
同省が校庭の使用基準の空間放射線量を同一マイクロシーベルト未満としていることから、県は表土の除去など除染が必要な基準を同一マイクロシーベルト以上としている。県環境保全課の担当者は「さらに詳細な調査を行うが、現時点で除染の必要な所はない。あとは市町村の判断」と話した。
このほかに空間放射線量が〇・五~一・〇マイクロシーベルトだった地域は、渋川市と高山村の境目、みなかみ町や中之条町の一部。同課の担当者は「山間部で民家は数軒程度。大きな集落はない」と話している。
県職員による緊急測定は、これらの地域のうち、人が立ち入れる場所で実施。沼田市北部と川場村で測定した十三カ所は同〇・一八~〇・四六マイクロシーベルト、桐生市とみどり市で測定した十四カ所は同〇・一三~〇・四〇マイクロシーベルトだった。
汚染マップの基になった調査は、八月二十三日~九月八日に県防災ヘリで実施した。文科省や県のホームページで公開している。 (伊藤弘喜)
1μSv未満だったからといって、ずいぶんとのんきな対応ですな。
1μSvは、年間では8760μSv=8.76mSvという数字なのですが…。
とくに、わたらせ渓谷と川場周辺の汚染は高めで、実際に測りにいけば、プチホットスポットがあちらこちらにあるそうです。
観光と農業を中心としている県だからこそ、そういうところをしっかりして欲しい。