中部電力、MOX燃料検査を2013年以降に先送り
2011.10.27 20:16 [エネルギー]
中部電力は27日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)のプルサーマル計画で使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料60体について、国の検査を受ける時期を2013年1月以降に先送りすると発表した。具体的な時期は未定という。
中部電はMOX燃料をフランスで製造、保管しており、検査後に行う日本への海上輸送も13年1月以降となる。これまでは12年末までに検査を受ける予定だった。プルサーマル発電の開始時期も未定としている。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受け、浜岡原発は政府要請で全面停止している。検査時期先送りの理由について、中部電は、高さ18メートルの防潮堤を建設するなどの津波対策を最優先に進めるためとしている。
浜岡原発については、前にも書いたけれども“停まっている”と思っている人が多いから驚きです。
厳密に言えば、停まっていない。
アイドリング状態にあると思ってもらえると分かりやすいと思います。
菅内閣時の、枝野官房長官(現経済産業大臣)も「停めることに意味は無い」という趣旨の発言をしていたと思いますが、それは、停めても燃料棒を抜くことができないから、一たび東海地震が起こったときには危険があるということです。
それがまだMOXとか言っているのだから片腹痛い。
MOXをやりたいのなら、3号機爆発について外国の研究者なども入れて公開された状態での評価をするべき。
あそこで何が起こり、そして何が起きるのかをキッチリと総括する必要があります。
MOXを使ったことによってプルトニウムが拡散された現実を見ようとせずに、まだMOXというのは寝言でしかありません。