生涯100ミリシーベルト目安に=放射性物質、外部被ばく除く-食品安全委
内閣府の食品安全委員会は27日、食品から受ける被ばくで、放射線による健康への影響が見いだされるのは「1人当たり生涯の累積線量でおおよそ100ミリシーベルト以上」が目安との最終結果をとりまとめ、厚生労働省に答申した。ただ、体外から放射線を受ける可能性は著しく高まらないと仮定して、外部被ばくは最終結果に盛り込まず、今後の措置は環境省などに委ねた。
政府は現在、東京電力福島第1原発事故を受けて食品中の放射性物質の暫定規制値を設定している。放射性セシウムは年間被ばく量で5ミリシーベルトを上限とし、国民の平均摂取量などを参考に各食品群に割り振って算定している。厚労省は今回の答申を受け、新たな規制値案をまとめる方針。
(2011/10/27-17:36)
だいぶ出遅れてしまったので、短く。
問題点は2つ。
一つは、外部被爆が考慮されていない。
事故前は、年間外部被曝(内部被曝は考慮に入れる必要が無かった)が1mSvと決められていていました。
単純に時間当たりの空間線量でいえば、0.11μSvくらいです。
生涯100mSvということは、仮に80歳まで生きると仮定しても1.25mSvですから、倍以上になったということです。
しかも、もともとの日本の空間線量はこんなものだったんですよ。
【覚え書き】3・11前の日本の自然放射線
まあ、数字のお遊びですが、仮にこれから目指す数値が2.25mSvとしましょう。
震災前の空間線量が一時間当たり0.04μSvとして、
0.04μSv×24h時間×365日=350.4μSv≒0.35mSv
これだけで、6.5倍になることになります。
もちろん、内部被曝と外部被曝の影響は大きく違います。
2つめ。
これはγ線のみの話です。
震災前はγ線のみを気にしていればよかった。
しかし、現実にありとあらゆるところにα線β線が溢れているのに測定しようとしない。
測定をしていないので計算のしようもありませんが、これらのものが内部と外部から被曝させるわけです。
日本人は突然放射能に強くなってしまったんでしょうかね?