「県民の気持ち無視か」 玄海原発再稼働に怒りや不信の声
2011年11月1日 05:01
人為的ミスによるトラブルで自動停止した玄海原発4号機(玄海町)について、九州電力が地元の意向を確認することなく再稼働方針を打ち出した31日、県内からは「県民の気持ちを無視するのか」と怒りや不信の声が上がった。
特別委員会で2、3号機の再稼働問題を審議中の県議会。徳光清孝県議(社民)は「やらせ問題で九電の信頼性が損なわれた中、地元を無視した再稼働は許されない」と憤慨。脱原発団体「玄海原発プルサーマル裁判の会」の石丸初美代表(60)は「1カ月先には定期検査に入る4号機を動かすのは金もうけとしか思えない。県民を危険に陥れないでほしい」と批判した。
一方、ある自民県議は「4号機は震災後も通常運転していた。国が対策を妥当と認めれば再稼働するなとは言えない」と理解を示した。
=2011/11/01付 西日本新聞朝刊=