福島第1原発:手順書通りの操作、2、3号機も一部だけ
東京電力は29日、福島第1原発事故の際、2、3号機とも1号機と同様に、過酷事故を想定した運転操作の一部しか、手順書通りに実施できなかったことを明らかにした。ただし、手順書と照らし合わせた結果、「実際の操作自体には問題なかった」として28日に経済産業省原子力安全・保安院に報告書を提出したと発表した。
東電によると、2号機では手順書に定めた19項目のうち9項目、3号機は20項目のうち、9項目しか手順書通りに実施できなかった。松本純一原子力・立地本部長代理は「津波で電源が失われるなど、手順書通り操作を行える状況ではなかった」と説明した。【斎藤広子】
毎日新聞 2011年10月29日 12時58分(最終更新 10月29日 13時12分)