除染求める声相次ぐ 高放射線量問題抱える東葛各市 知事・首長意見交換会
2011年10月27日 10:44
千葉県内市町村が抱えるさまざまな課題について森田健作知事と首長が話し合う「意見交換会」の第3日が26日、千葉県庁で開かれ、東葛、京葉地域の市長らが出席した。東京電力福島第1原発事故の影響で高放射線量の検出が相次いでいる柏市や我孫子市など東葛地域からは、除染などの対策を求める声が続出。森田知事は「まず国が責任を持ってやってもらわなくては困る」と述べるにとどまり、県としての対応策について言及はなかった。
柏市根戸の市有地で毎時57・5マイクロシーベルトの空間放射線量が検出された問題で、石黒博副市長は「市民の不安が高まっている。風評で農産物だけでなく、人口の減少など町の将来にも影響する」と窮状を訴え「大変な問題という意識を持って対応してほしい」と求めた。坂本森男副知事は「各市町村にはまったく責任がない問題で、市町村は被害者という意識で国と話している」と応じた。
また、県の手賀沼終末処理場(我孫子市相島新田)で基準値を超える汚泥焼却灰が生じている問題では、同市の星野順一郎市長が「県は関係自治体に処理費の負担を求めているが、費用は国や東電に請求すべき」と注文。高濃度の焼却灰をごみ焼却場に一時保管している松戸市の本郷谷健次市長は「あと1~2カ月で満杯になり、ごみの焼却ができなくなる。地方自治体の対応には限界がある」と訴え、「県に放射能対策室のような窓口をつくってもらい対応してほしい」と提案した。
一方、浦安市の松崎秀樹市長は、東京湾の津波対策を取り上げ「避難する高台は浦安にはなく、住民の不安が高まっている」として、東京都と神奈川県と連携した取り組みを求めた。
〔千葉日報〕
【 東葛汚染マップ 】
こうしてみると、柏・我孫子・松戸のあたりの汚染は広いですね。
基本的にむやみな除染は反対ですが、このエリアの除染は東京を守る試金石になる。
考え方はいろいろでしょうが、東大の児玉教授には、南相馬ではなくここに力を注いで欲しい。
なんといっても、東葛には東大の柏キャンパスがある。
ここの除染が出来なければ首都圏に空白域を抱えることになるし、それは東京の価値を落とすことになる。
そして、それは国家の衰退に繋がります。
出来るのか?出来ないのか?
それを見極めるのは、一刻も早いほうが良いと思います。