1号機のカバー完成、放射性物質が100分の1に
2011.10.28 20:21 [放射能漏れ]
東京電力は28日、福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆うカバーが完成したと発表した。同日、排気設備などの工事が終わり、経済産業省原子力安全・保安院の確認を受けた。14日からの試運転では、放射性物質を100分の1に低減できており、放射性物質の抑制・管理を主要課題とする工程表ステップ2の年内達成に向け、一歩近づいたことになる。工事には延べ約4万人が従事した。
一方、東電は28日、同原発の使用済み燃料を貯蔵する共用プール建屋で、燃料取り出しに使うクレーン部品にひび割れが見つかったと発表した。地震の揺れが原因とみられる。
2号機格納容器内の放射性物質を除去する「ガス管理システム」は同日、本格稼働した。