2号機 浄化システム運転開始
10月30日 4時15分
東京電力福島第一原子力発電所で、格納容器の中の放射性物質を含んだ気体を吸い出して浄化する設備が2号機で完成し、本格的な運転を始めました。
福島第一原発では、事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」を年内に達成するため、放射性物質の放出を管理して放射線量を大幅に抑えることが目標となっています。この対策の一つとして、東京電力は放射性物質の放出源になっている格納容器の中の気体を吸い出してフィルターなどを通して浄化する設備を1号機から3号機に設置することにしています。このうち、2号機では最も早く設備が完成し、28日から本格的な運転を始めました。この設備は、格納容器の気体に含まれる放射性物質を99%減らす性能が見込まれていて、試運転では、ほぼ性能通りの効果が確認されたということです。東京電力は、1号機と3号機でも設置に向けた作業を進めていますが、3号機では作業場所になる原子炉建屋のなかの放射線量が高いことから作業が難航することも予想され、具体的な作業計画の検討を急ぐことにしています。