いつか来ることとは思っていたが、父親から癌が見つかった。
定期的に健診を受けていたのだけれど、今回、いきなりたくさん見つかったそうだ。
転移もあるそうで、そっちの方が酷く末期になっているという見立て。
母が私たちの今の状況を考えて伏せていたようだけど、私も妻も人を観察するのが仕事でしたから、異変に気がつきます。
母は、息子たちにはなかなか本音を明かさないので、妻が夜討ちに行って吐かせました。
あまり仲の良い親子では無いので、あまり心はウェットにはならないです。
ただ、母は心配。
家族や親類・友人を心配することが仕事のような人なので、声に出した途端にガタガタときたようです。
親父は、偏屈な人なので、定年後は寂しい日々を送っていると思う。
周りは自業自得と冷たいけれど、そういう点では私が親父を一番理解しているかもしれないけれど、いかんせん仲が悪い。(苦笑)
親父から見れば、なんでこんな宇宙人みたいな子供が産まれたのだろうかと思っているだろうけど、私も中高生の頃は本気で拾われてきたんじゃないかと思ったほど親父から受け継いだものが無い。
結局、親父が周りに余りにも迷惑をかけるときには、口と拳でねじ伏せてきたのだから、仕方ない。
私は親父に言うことは無いし、親父は妻を伝書鳩代わりにしている。
たぶん、死ぬまでに3回くらい言葉を交わせば上出来だろう。
見立てた医者が、ここでは見切れないし設備も無いということで、今日は転院。
転院先で改めて3日間に渡って検査を行う。
まあ、元気だとそれも面倒な人だけど、それでも元気でいてくれるのに越したことはない。
朝いちで、不動産屋と引っ越し屋に延期を伝え、一日中バタバタ。
深夜になって、小林屋でラーメンをすすって落ち着きました。