日も落ちて、薄暗くなってきました。
家でグズグズしていたことが惜しまれるほど、予報が外れた梅雨の晴れ間だったので、夕焼けから夕闇が訪れるまでの時間が美しいです。
前祭の山鉾のうち、南西エリアに置かれている5基の山は、他の山とは一線を画しています。
少し古い時代の祇園祭の風情が残っているんです。
派手さはないので訪れる人も限られていると思うのですが、しみじみとさせてくれる一帯です。
ちょうど子供たちが童歌を歌っているのですが、そのたどたどしさが可愛らしく、一節歌い終わるごとに周りの人たちが拍手をしているのが、ともかく優しさに溢れていてホッとしました。
本当は前から撮ろうとも思ったのですが、後ろにまわったところ、柵に掛けられた手拭いのおかげで一段とカラフルになり、自分の中ではかなり気に入った写真が撮れました♪
女の子たちの横にお母さんらしい人、後ろにはお爺さんらしい人が写っていますが、おそらく、この人たちも子どもの頃は同じようなことをしていたのではないかと思います。
このエリアでは、そんな代々受け継がれている町内の祭という雰囲気がまた温かい感じを与えてくれるのだとも思います。
懸装品の復元もかなり進んでいて、美しいお山です。