上の写真は、4月1日の万座~6日のハンターマウンテン塩原までを滑った板です。
家についてすぐの写真です。
たびたび書いていますが、4月頭の連戦中は妻が腕を負傷して上下左右に動かすことが困難だったため、予備に積んでいったやや短めの古い板で過ごしていました。
右の妻使用の板は、3年前にクロスのストラクチャーを入れてあとはひたすらメンテをし続けたものです。
常にトコ青でカチカチに仕上げていて、夏は前にも書いたようにトコ青でパックをしてます。
年間40日強滑っていますから、かなり古くなった滑走面といえるでしょう。
左の私が使用した板は試乗板として使われていたものをシーズン前に購入し、シーズン途中にレポしたとおり紙ヤスリにて滑走面を剥いたものです。
連戦中の手入れは、滑り終わったあとにファイバーテックと固形の生塗りをスピードブラッシ+ノット。(ときどきメタル)
負傷によりいつものように圧を掛けることが出来なかったことや、私の2/3くらいしか滑っていないことを差っ引いてもかなり歴然とした差が出て驚いています。
悔しいことに、滑走面を剥いた私の板よりもかなり古い滑走面の方がベースバーンを起こしていないのです。
このことからいくつかのことが想像できます。
1つに、ワックスを重ねることによって、滑走面を強固に滑らかにするのではないかということ。
メーカのHPに、シーズン前に柔らかいワックスから順に各20回ずつ塗るということが書いてあるのを見たことがあります。
もちろんやったことはありませんが、ひょっとしたらかなり効果があるのかも知れないと少し思えるようになりました。(でもやらないと思うけど)
しかし、同じ色のワックスでも、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目(ここまではやったことがあります)の方が、ワックスの入り具合や剥がしやブラッシングの感触で違いがあるのは感じます。
とくに仕上げのトコ青などは、2回入れるとぜんぜん違います。
20回はイヤ(笑)ですが、ワックスを繰り返すことによって、確かに滑走面を強固にはするようです。
私は、基本的には前にも書きましたがワックスで滑るという考えは半分くらい捨てています。
ワックスは汚れを吸着させることや、ワックスを塗って剥がすことによってケバが抜けたり寝かせたりして滑走面を滑らかにすることを目的としています。
妻の板を見る限り、ある程度ワックスを繰り返した板は、傷つきづらくワックスが保ちやすく手入れも楽になることが分かります。
ワックスを塗り重ねるという行為は、確かに効果が期待できるといえるでしょう。
ワックスのメーカについての質問や、ワックスを入れる際の温度などの意見や質問が多いです。
それも大切なことなのだとは思いますが、「ワックスで滑る」というよりも、ワックスを使って「滑る滑走面を作る」と思った方が、ブラシやファイバーテックをしっかりとやれると思います。
シーズン掛けてしっかりとした滑走面を作れば、黄砂にも多少負けない(笑)滑走面になると思います。
…「負けない」と言い切れないところが切ないです。