カゴメ、デルモンテが県産トマト契約せず
トマト関連の大手食品メーカー、カゴメとデルモンテの2社が福島第1原発事故による放射性物質の影響を理由に、JA全農県本部に対し、県産の加工用トマトの今年の売買契約を締結できないと申し出ていることが10日までに、県と同本部への取材で分かった。同本部は12、15の両日、両社と契約について交渉する。
県産トマトは、出荷制限の対象になっていないが、県などによると、両社は、原発事故が収束しておらず、商品の安全、安心が担保できない―などとして、契約できないと申し出たという。
県や同本部は、昨年まで加工用トマトの両社との取引拡大を目指し、生産量を伸ばしてきた。
(2011年4月11日 福島民友ニュース)
出荷自粛サンチュ、都内のイオン店舗で販売
農作物から暫定規制値を超える放射性物質が検出されている問題で、千葉県が出荷自粛を要請していたサンチュが、先月末から今月上旬まで東京都内の大手スーパー「イオン」の店舗で販売されていたことが農林水産省や千葉県の調査でわかった。イオンは返金に応じる方針。
同省によると、このサンチュは同県旭市産。東京都品川区内の店舗で3月末から売られ、政府が出荷停止を指示した4月4日まで店頭に並んでいた。
旭市では3月25日、同22日に採取されたサンチュやセロリなど5品目から規制値(1キロ当たり2000ベクレル)を超える放射性ヨウ素が検出されたと公表し、出荷自粛を決定した。同県も同29日に同市などに対し、自粛を要請した。
ところが、旭市が3月28日、独自にサンチュの検査をしたところ、1キロ当たり1700ベクレルと規制値を下回った。これを受け、旭市内の業者がスーパーに出荷したという。
同省は「出荷停止ではない野菜を流通させても原子力災害対策特措法に違反しない。食べてもただちに健康に影響はない」としているが、イオンの広報担当は「法的には問題ないかもしれないが、自治体などが出荷を自粛しているものは販売しないのが当社の規則。それが守られず、消費者に申し訳なく思っている」としている。
(2011年4月13日14時42分 読売新聞)
毎日どんどんと新しいことがおこっていて、カゴメとデルモンテの記事で「信頼性」のことを書こうと思っていた矢先にこの記事です。
心血注いで育てた野菜に対しては、たいへん失礼なことを言わせていただきます。
ゴメンナサイ。
あきらめましょう。
そして、政府には何度も何度も何度も書いていますが、買い取って補償しましょう。
補償しないから、農家は売らなければならない。
売れば売るほど、国内や海外に、福島や日本の不信感を植え付けるだけです。
売れるものも売れなくなる。
農家の人には申し訳ないけれど、カゴメやデルモンテの方針を私は評価したいです。
福島を差別したいワケじゃない。
基準値で左右される状況なら、国が買い取って補償すべきだと言っているのです。
グレーなものは売らないというメッセージにもなる。
それから、これも前に書きましたが「福島県産」ではなく「福島県○○産」の表記を認めるべきです。
法の改正だけで済むことでしょう。
救えるところは救いましょうよ。
全力で福島を守らなければならないこともある。
しかし、福島の一部地域をいったん諦めることで、日本が守れ、結果として福島を守ることもあるのではないですか!
それを調整するが政治家の仕事なんじゃないか!