丸紅 インドネシアで地熱発電
2011.6.18 05:00
丸紅は17日、インドネシアで地熱発電の卸発電事業(IPP)に参画すると発表した。仏エネルギー大手のGDFスエズと現地の地熱資源開発会社のスプリーム・エナジーと共同で、南スマトラ州のランタウ・デダップで地熱発電所を建設し、運営する。
総事業費は7億~8億ドル(約560億~640億円)で、2016年の稼働を目指す。
発電所の出力は22万キロワットで、インドネシアの国有電力会社と長期買電契約を結ぶ。地熱発電はクリーンエネルギーとして世界的に注目されており、火山国のインドネシアは国産エネルギーの地熱を利用した発電設備の増強に力を入れている。
インドネシアはどん欲ですね。
日本には馴染みが薄いように感じるかもしれませんが、インドネシアは世界第4位の人口で、1億人以上日本を超えています。
地理の教科書の「人口密度」の紹介で、インドネシアの人口密度が載っているのはそういう理由です。
産業も東南アジアのイメージとはかけ離れている石油・天然ガスが中心。
ボルネオ島の東に「k」の字の島が2つあります。
地理では「ビックK」「スモールK」などと教えるのですが、これは「環太平洋造山帯」と「アルプス-ヒマラヤ造山帯」が複雑に重なり合っているためにできた島で、地殻活動が盛んです。
その地殻活動の副産物として、石油や天然ガスが大量に出るのです。
ちなみに、ご存じのとおりに日本も地殻活動が盛んです。
副産物として、石炭が穫れます。
また、石油は日本海底に貯まっていると言われています。
今の技術で取り出せないだけ。
新潟で温泉を掘ったりすると石油混じりだったりするのはこのためです。
また、韓国が「竹島」の領有権を主張し、武力的に占拠しているのも、未来の石油が目的の一つです。
話は戻りますが、その余力があるのに地熱発電に手を出すというのは先見の明がありますね。
前にも書きましたが、地熱発電は日本のお家芸でもあり、海外では日本製の大きなプラントも動いています。
日本が手を出せないのは、多くが国立・国定公園内になってしまうからです。
法改正さえすれば、今の原発分の電力は生み出す力があるそうですし、なによりも風力や太陽光と違って安定している。
ぜひとも、可能性を探って稼働してもらいたいものです。