仏で静岡産茶葉から規制値超す放射性セシウム
【パリ=三井美奈】仏政府は17日、パリ郊外シャルル・ドゴール空港での検疫で、輸入された静岡県産の茶葉から、規制値を超える1キロ・グラム当たり1038ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
福島原発事故を受け、仏政府が日本からの輸入品の放射能検査を開始して以降、放射性セシウムが検出されたのは初めてだ。
日本の厚生労働省は、茶葉の出荷制限の基準となる暫定規制値を1キロ・グラム当たり500ベクレルと定めている。
(2011年6月18日12時01分 読売新聞)
1038Bq/kgってのはすごい数字です。
日本国内の2倍以上ということですからね。
さらに、この記事のイヤらしいところは、「暫定規制値を1キロ・グラム当たり500ベクレル」とわざと印象を低く見せようとしていること。
日本へ輸入される食品は370Bq/kgと前に書きましたが、これはチェルノブイリ以降の国際基準です。
ですから、おそらくフランスも370Bq/kgだと思われます。
日本人にしてみれば、約2倍という感覚かもしれませんが、世界の視点から見れば3倍です。
ますます信用は失われるでしょう。
もう1点。
日本の検査でこんな数字は出ていない。
福島の良心ある農家が、99.9%の食品は測っていない(まあ当たり前なんだけど)と言っています。
フランスで計測したものがたまたま濃度が高かった?
フランス当局の計測が厳しかった?
…日本の計測が甘かった?
答えはどれなのでしょう。
消費者としては、一番厳しい数字で判断するしか、生き残る道はありません。
静岡県知事のように、目先のことばかり考えていると、静岡のものは売れなくなるし、それは日本のものが売れなくなるということでしょう。
基準を厳しくしてこそのブランドではないでしょうか?
※追加記事
Du thé radioactif japonais intercepté à Roissy - LeMonde.fr
日本からの輸入食品の放射線検査の許容水準上限を引き下げ(EU) - ジェトロ
1kgあたり500Bqまで引き下げてくれているのに、そこに1000Bq以上のものを送り込んだわけね…。
バカ…。